【香港】英国と中国非難合戦

香港から中国本土への犯罪容疑者引き渡しを可能にする逃亡犯条例改正案の撤回を求める大規模デモを巡り、中国と英国との間で緊張が高まっています。香港の旧宗主国であるイギリスが繰り返し懸念を表明、非難合戦に発展してるんです。経済的な結び付きを優先し良好な関係だったんですが…ここへきて影を落としかねない状況です。

英のハント外相は、香港の「高度の自治」を明記した1984年「中英共同宣言」が尊重されなければ重大な結果を招くと、中国を牽制。ロイターとのインタビューで「（中英共同宣言は）法的拘束力のある文書であり、50年間は有効。中国が他国に国際的な法的義務の順守を望んでいるように、英国も（中国に対し）望む」と語ったそう。
ハント外相と与党・保守党の党首を争うジョンソン前外相も「私は喜んで声を上げ、香港を100％支援する」。
メイ首相も「香港の高度な自治と自由は尊重されるべき」。

これに対し、中国外務省の耿爽(グォン・シュアン)副報道局長は「いまだに往年の植民地主義者の幻影にひたり、他国の問題に上からの目線で口出しする悪習に執着してる」「ハント外相に問いたい。植民地時代の香港に民主主義は存在しただろうか。香港人には抗議する権利すらなかった」と猛反発。
劉暁明(リウ・シャオミン)駐英大使も、「植民地化の香港には自由も民主主義も全くなかった」と発言しています。

…って、じゃあ今のアナタの国に自由と民主主義はありますか？
香港は抗議する権利があるのではないですか？
新ウイグル族と漢族が衝突した大規模暴動から10年。
新疆ウイグル自治区に自治はありますか？
話を聞けば聞くほど、色んな疑問が出てくるのはなんでだろう…