【中東】エルサレム 聖墳墓教会
久々、二十数年ぶりに来たエルサレム。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教。三大宗教の聖地。
イエスキリストが裁判で有罪とされ、十字架を背負って歩くゴルゴダへの1㎞の道。
前日まではヴィア・ドロローサ(悲しみの道)を紹介してきましたが。
衣服を剥ぎ取られた第10ステーション。
十字架を立てられた第11ステーション。
息を引き取った第12ステーション。
遺体を母マリアが受け取った第13ステーション。
イエスの墓と言われる第14ステーションだけでなく…。
聖墳墓教会の見所、まだまだあるんです。
ここはイエスが息を引き取った第12ステーションの真下。
ガラス上部のひびが、イエスが息を引き取った時の大地震で入ったんだとか。
その割れ目を血が滴り落ちて…。
ガラス下部が、最初の人間アダムの頭蓋骨が発見された場所。
流れ落ちた血がアダムの骨に滴り落ちて、罪を清めたんだとか。
次は聖ヘレナ聖堂。
ローマ皇帝コンスタンティヌスの母ヘレナが建てた教会です。
何度も戦火に襲われますが、そのたびに蘇り。
見事なモザイクの床が残されていました。
聖堂から階段を下りると。
十字架発見の聖堂があります。
先のヘレナが、4世紀に「十字架の破片や3本の十字架」と「十字架で使用された釘」と「イエスを刺した槍」を発見。
ゴルゴダの丘と断定したそうです。
火事で焼け焦げた部屋。
そのままの状態で残されていました。
黒く煤けた壁に、壮絶な歴史を感じます。
最後にマルチュリオンと呼ばれる殉教聖堂。
死を迎えたゴルゴダの丘と、復活を遂げた第14ステーションの間。
つまり、生と死の間にあります。
なので、絵も半分ずつ死と復活が描かれてました。
ちなみに協会内部は、ギリシア正教、ローマカトリック、エチオピア正教、アルメニア正教、コプト正教、シリア正教、各宗派がそれぞれ管理していますが。
各派が門の所有権を争っているので。
毎朝、入口の門を開けるのは、イスラム教徒のアラブ人の少年の仕事だそうです。
とても美しい場所でしたが。
最後に現実を見せられた気がしました…。
kyoro77.hateblo.jp
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